2010年08月11日

スティーブン先生WSレポート(7/17)その2

(前回のエントリーからの続きです)

 

ということで、ヨーガスートラを中心にヨガとは?から始まり、クリシュチャマリアとパタビ・ジョイスの生い立ちや逸話などと共に、「ヨガ・クルタ」をベースにヴィンヤサ・アサナというシステムが生み出された背景などのお話へと続いていきました。

 

特にグルジを語るときの熱さ(!)は、彼のパタビ・ジョイスへのゆるぎのない純粋な愛が感じ取られました。

 

そしてアシュタンガ・ビンヤサ・ヨガ・システムの正しいプラクティスの説明。これはポーズの完成形を指すのではなく、アシュタンガヨガのトリニティ、「アライメント・呼吸・ドリスティ」の重要性の話です。

 

身体を使ってアサナ(ポーズ)を行うのですから、アライメントは当然大切です。しかしここで特に強調されていたのは「柔軟性は関係ない」ということ。アサナをやっていると、ついつい「柔らかい=すごい」とか、「もっと柔軟性がほしい」とか、表面だけの部分に囚われがちですが、現在の自分に与えられた条件のもとで、正しいとされるアライメントに「向かって」練習をすることが重要とのことです。

 

また呼吸は単なる肺機能の活動ではなく、ライフ・フォース(生命の力)=プラナを宇宙全体から取りこみ、そして送り出す、という微細な次元の意識を持つようアドバイスがありました。私達は物質的な肉体だけの存在ではなく、エネルギー体としての存在であることを前提に、この呼吸の大切さを説き、バンダもこの呼吸(=プラナ)のコントロールの一部としてとらえていたのが印象的です。

 

バンダは体内を流れるエネルギーを留めるロックで、丹田と呼ばれたり、骨盤底筋群・腹横筋、コアマッスル・・・様々な名称や解釈があり、人によっては会陰部や腹部の「締め付け」「拘束」と物質的な筋肉の収斂を示し、アサナやアライメントの一部として捕らえることも少なくありません。しかし頑張ってギューっと固めるのではなく、引き込むようにして体幹の特に腰周りをサポートするように安定させ、空間を作りエネルギーを保つことである、と、本来の微細なエネルギーのコントロール機能を再確認するよい機会となりました。

 

さらに呼吸は私達のマインド・心と密接に連動していることから、呼吸を制御することで、引いてはマインド・心を落ち着かせることができることに触れました。

 

そしてドリスティ、凝視ポイント。決められた凝視ポイントを守ることにより、意識の一点集中をもたらすと共に、身体のアライメント自体も変化し、特に背骨の状態が整っていきます。

 

これらアライメント・呼吸・バンダ・ドリスティを意識的に正しく行うことにより、特に呼吸と動きの連動を大切に行うことにより、アサナの練習が一種のダーラナ(集中)の状態となり、そのアサナとアサナの間をつなぐビンヤサによって、途切れのないダーラナが、ひいてはディヤーナ(瞑想)の状態を導く。これが、アシュタンガヨガが「動く瞑想」と言われる所以であるとの説明がありました。

 

アシュタンガヨガの特徴として、ますはプラクティスありき、というのがあります。毎朝、または定期的に練習をコンスタントに続け、毎回できないことにチャレンジします。練習を繰り返すということ、同じことの繰り返しの中に変化を見出すこと、自分自身の変化を知ること、それにより、煩かったマインドが、たくさんの執着がすこしづつ落ち着き、自分自身が、自分の人生が、ポジティブに変化していくことを実際に体験していきます。その効用がアシュタンガヨガを続ける私達の最も大きなモチベーションなのだと、熱心に伝えてくれました。

 


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これらの説明のあと、実際にカウントを取って太陽礼拝からファンダメンタルまでのポーズを練習しました。インドのマイソールで指導されている正式なカウントとアライメントのため、私達がなじんでいる日本独自のスタイルとは異なります。

 

まずは、サマスティティヒ。立ちポーズが終わるごとに、サマスティティヒに戻りますが、日本や東アジアの国ではこのときに両手を胸の前に合わせて合掌することが多いです。しかし、サマスティティヒは「きおつけ」の姿勢で両手は体側です。

 

スリアBの「エーカム・吸って」のとき、両手を一旦床までおろしてから、大きく羽を広げるように両手を上に上げる「パフォーマンス」っぽいやり方が一般的ですが、そういう余分なことをする必要はなく、単に両手を上にあげるだけで充分です。

 

トリコナーサナやパースバコナーサナのビンヤサイン(ポーズへの入り方)は、「エーカム・吸って」でジャンプして両手を左右に開き、両足先は正面の「大の字」状態です。次の「ドヴェイ・吐いて」で足先を外側へむけてポーズに入ります。踊るように両手を開いたり、ストレッチするようにポーズに入る必要はありません。

 

このようにビンヤサ、ポーズへの入り方をシンプルにすることで、より集中した練習ができることを、実際に身をもって体験していきました。

 

最後に、ポーズの練習を離れた日々の生活の中でも行える、ヨガ的経験や生き方のヒントのお話がありました。私達は常に様々な刺激や雑音に囲まれ、忙しく落ち着かない生活をしています。マットの上でヨガの練習をしているときと同じように、意識を「いま・ここ」に集中させることによって、マインド・心を落ち着かせる方法として、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚を使った瞑想の説明がありました。たとえば目を閉じて、意識を100%耳に入る音に集中します。普段は捉えることのできない音や、振動を、しっかりと捕らえて感じることによって、感覚を研ぎ澄まし、自分自身を「いま・ここ」にしっかりとつなぎとめます。シンプルですがとても奥深い瞑想です。

 

 


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アシュタンガヨガへの純粋な情熱が溢れんばかりのスティーブン先生のワークショップ、3時間は短かったようで、最後は時間ぎれとなってしまいました。今回伝え切れなかった部分は、次回に続きます・・・多分!

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

スティーブン先生ありがとうございました、お疲れ様です。



drecom_zushi_de_yoga at 18:15│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by shanti   2010年08月15日 21:16
初めまして。
どうやってこのブログにたどり着いたのかもわかりません。
日本のヨガ事情はほとんどわからなくて、ネットやブログもほとんど見ないのですが、何故か引き込まれるように読んでしまいました。  
私は縁あってやったこともないヨガの勉強を南インドですることになってしまっています。  
住み始めて6年になります。

が、日本にもこんなに深くヨガのことをお勉強されている方がいらっしゃるんだな、て感動しました。
有難うございました(^^♪。
2. Posted by Yumiko   2010年08月16日 07:44
コメントありがとうございます
なんか、ご縁ですね~^^
南インドでヨガの勉強!ステキですね!
インドでの日々がすばらしいものでありますように
また機会があったら読みにきてください

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